デヴィ夫人の政治団体?
デヴィ夫人が政治団体立ち上げ 団体名は「12(ワンニャン)平和党」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a7148659c666134a70c5f7cfb453ee6b427ad42

タレントのデヴィ夫人が、新たに政治団体「12平和党(わんにゃんへいわとう)」を立ち上げ、今夏の参院選に向けて動き出したというニュースである。しかし、その目的や意図については、いまひとつ明確でないというか、表向きには犬や猫の保護を掲げているが、わざわざ政治団体を立ち上げるには、何をするためにかがよくわらからない。
真面目に相手をすれば、この政治団体は、犬猫の食肉禁止や動物虐待の厳罰化などが挙げられているが、ワンイシューのための政治団体というのは十分に理解できるが、参議院選挙といわれると、なんとも微妙な話だ。
近年、著名人が政治に挑戦するケースが増えているが、しっかりとした政治的理念や覚悟が求められるのは当然である。政治は単なる話題作りや個人の影響力を広げる手段ではなく、国民の生活や社会のあり方を決定する重要な責任を伴うものだ。そうした視点から見れば、今回のデヴィ夫人の動きは、政治が甘く見られていると言えるだろう。
もっとも、日本は自由な国であり、誰でも政治に参加する権利を持っている。それが民主主義の原則である以上、デヴィ夫人が立候補すること自体を否定することはできない。ただ、政治の世界に飛び込む以上は、一時的な思いつきや個人的な関心にとどまらず、国政を担うにふさわしい姿勢と覚悟を持つべきである、と真剣に考えてしまう出来事だ。